「奇跡の脳」61歳 読後感想 精神活動・学習・幸福感について考えさせてもらいました

奇跡の脳 ジル・ボルト・テイラー 竹内薫訳 新潮文庫 東京都 2024 

左側頭葉上側頭回で出血による脳破壊が生じた際の症状と手術によって救済された領域の機能回復したされた本です

有益なリハビリテーションの手段や看護も記述されています

帰納法的といえるものの,左脳と右脳の役割分担を興味深くのべていました

1例のみでは左脳が右脳を抑制してることを証明していないとはおもいましたが興味深い出来事です

外界との境界を越えた多幸感が脳細胞破壊時にあった事実は興味深く感じました

脳卒中後遺症により外見からは気の毒に見える状態であっても,本人はさほど苦しくない場合があることを示されていました

身体はトラウマを記録する 

脳卒中後遺症により外見からは気の毒に見える状態であっても,本人はさほど苦しくないのではないか想い,根拠のない安堵感を覚えました

現代医学は抗体製剤をはじめとする創薬においてすべてが反面しない状況であっても使用することで効果をみる手法が使用されていますので効果がありそうなことをどんどんやってゆくことは大賛成です

左脳機能による他者との境界付けによる悪い面を右脳機能を賦活化させることによって克服し「幸せ」な状態を意図的に作り出すことをご自身の体験から提唱されたことに感銘を受けました

また非損傷脳組織が損傷脳組織を代償することができる考えに勇気づけられました

身体はトラウマを記録する 

脳に損傷をおった方に対しては,初期は睡眠確保と刺激の制限をおこない,徐々に刺激を加えることの提唱がなされています

当事者からのこの提唱を重みをもって受け止めました

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