「寒蝉,枯木を抱き,鳴き尽くして頭を巡らさず」。
秋になり、時期を過ぎた蝉が一匹、枯れ枝にとまって鳴き始めました。
その蝉は、季節外れであることも、仲間外れであることも気にしていないようでした。
ただ、自分の本分をまっとうするように、いっさいの躊躇なく鳴き続けていました。
「やるべきことを、やるべき場所で、やり通すことの大切さ」。
蝉はただ鳴くことに没入しているだけだったのでしょうか。
それとも寿命を迎え、首を回す力もないほどの状態で、それでも鳴き尽くしたのでしょうか。
周囲を気にせず、最後まで鳴ききる姿に、使命を果たした情景が浮かんできました。

長男ねこ🐈は、高校に行かず大学受験の勉強を続けています。
2026年1月、志望校の過去問で点数が取れず、悔しさから涙を流しました。
高校2年以降の勉強の進め方を後悔して泣いたのだそうです。
やり方はいろいろあります。
けれど、ここまで来たのは長男🐈自身の選択。
私と妻くま🐻もその歩みを支えてきました。
「あれをしておけばよかった」と過去や周囲に気を取られず、これまでのやり方でやり尽くしてほしいと思っています。
「やるべきことを、やるべき場所で、やり通す」。
がんばってほしいです。
この言葉は、留年の危機にある長女うさぎ🐰にも、2026年2月にメールで送りました。
一人暮らしのさみしさや不便さに負けず、出席と課題をやり尽くしてほしいと思っています。
世話のやける子どもたちです。
私たち親は、いつまでも支え続けられるわけではありません。
気持ちの整え方を本などから学び、自分の人生を切り開いていってほしいと思っています。
強京は受験軸で組み立てられた本ですが、筆者は「突き詰めて行動する前向きな探求心」をどう育てるかを語っていました。
筆者の父親は、興味深い事象を示し、広い背景知識を与えることで入試科目への動機づけを行い、合格へと導いたそうです。
教育法として興味深かったのが「音読暗証法」でした。
また、受験を戦う当事者の能力にも触れられていました。
本書では「素直」と表現されていましたが、行間からは、ほかにもいくつかの天賦の才が必要であることが読み取れました。
後半では「学ぶこと」と「生涯学習」が語られ、親の働きかけの重要性が強調されていました。
親も子どもと共に「学ぶ」ことの楽しさを述べていた点が印象的でした。
学びを支えるというテーマでは、
『灘→東大理IIIの3兄弟を育てた母の秀才の育て方』(佐藤亮子、角川書店 2014)も読みました。
本当に、いろいろな子育て(そして自分育て)があるものだと感じました。


