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学習障害児は認知能力が低い それでも生きていく:  非認知能力に関する研究の動向;西田季里 他,東京大学大学院教育学研究科紀要 第58巻 2018

学力とは何か。
教育学では、一般に次の3つから構成されるものとされています。

  1. 教科の知識
  2. 読み書き計算などの基礎技能
  3. 思考力・判断力・表現力
    これらは試験で評価しやすく、いわゆる「認知能力」と呼ばれる領域です。
    ただし、学力の定義は著者や研究者、そしてAIによっても微妙に変わります。
    この“定義が揺れる”ところこそ、心理学や教育学の面白さであり、同時に戸惑いを覚える部分でもあります。

📚 非認知能力研究の広がり
最近では、認知能力だけでなく、非認知能力と呼ばれる領域にも注目が集まっています。
東京大学大学院教育学研究科紀要(第58巻、2018年)に掲載された
「非認知能力に関する研究の動向」(西田季里ほか)
では、多くの文献を引用しながら、非認知能力を細かく分解し、統計的に扱う試みが紹介されています。
著者らは、認知能力に加えて、非認知能力に含まれる人間の諸特性こそ、これからさらに関心を向けるべきだと述べています。
しかし一方で、保育・幼児教育の現場で非認知能力を観察するための実践的な指標は、2018年時点でもまだ十分に整っていないと指摘されています。
三人の子育てを経験してきた身としては、驚きと納得、そして少しの“裏切られたような気持ち”が入り混じるところです。

👶 乳児期のアタッチメントが未来をつくる
論文では、Kochanska ら(1999)の研究も引用されていました。
そこでは、非認知能力が伸びていく前段階として、乳児期の安定したアタッチメントが極めて重要であると述べられています。
赤ちゃんに話しかけ、抱っこし、授乳し、丁寧に関わること。
昔から「当たり前」とされてきた育児の営みが、実はその後の非認知能力の発達を支える大切な土台になっているのだと知り、深くうなずかされました。

🌱 「勉強だけではだめ」その言葉の意味
「勉強だけではだめだよ」
「友達と仲良くね」
子育ての中で何度も耳にした言葉です。

もう一つの視点を加えたいと思います

「なんとかなる やってみよう」・・・・自己領域コンピテンス(自分を奮い立たせる総合力)です


最近の研究では、粘り強さ 自己効力感 内発的動機づけ 協調性など、テストでは測れない力が、人生の幸福や学びの持続に深く関わることが示されています。
昔から大切にされてきた価値観が、研究によって裏づけられつつあるのだと感じます。

非認知能力という言葉を知らなかった頃から、私たちは自然とその基盤を育てていたのかもしれません。
cocoatoochaはちゃんとできていたのだろうか――。
そんな思いがふと胸をよぎります。

文字をしらない次男パンダ🐼

武器は学力だけじゃない

しっかり生き抜いておくれ

この気持・・・長女🐰と長男🐈にも送ります

補足)

読むこと 書くこと非認知能力とは、テストの点数では測れない「心の力・生きる力」の総称で、自己肯定感・やり抜く力・感情コントロール・協調性などを含む能力です。
子どもの将来の幸福度や社会的成功に強く関わることが、近年の研究で明らかになっています。

🌱 非認知能力の基本的な定義

  • 数値化しにくい内面の力
    感情、態度、意欲、対人関係など、IQや学力テストでは測れない領域。
    例:自己肯定感、忍耐力、協調性、レジリエンス(回復力)など。
  • 人生の成功や幸福に影響
    幼少期に育まれた非認知能力は、大人になってからの収入や安定にも関連するという研究もあります。

🧩 代表的な非認知能力の要素

  1. 自分の内面に関する力
  • 自己肯定感・自己効力感
  • 感情のコントロール
  • 目標に向かって努力する力
  • 粘り強さ・やり抜く力
  • 好奇心・挑戦意欲
  • レジリエンス(失敗から立ち直る力)
  1. 他者との関わりに関する力
  • 協調性
  • 共感力
  • 思いやり
  • コミュニケーション力
  • 社交性
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